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探訪!20年後の「壁の中」 濃霧地帯でも乾燥を保つ

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ひと肌どころか壁を壊して壁の中を見せてくださったのは、玉穂木材工業株式会社 菅沼様。西側玄関脇の壁の中を見ていただきました。写真の中に見えるのは、エアサイクル最大の特徴でもある、うろこのようなひし形の溝が刻みこまれた断熱材で、この溝が空気の通り道となります。

写真の断熱材は、柱の外側に張ってあり壁の中は空っぽになっています。この断熱材の張り方を“外張断熱”と言い現在普及し始めている断熱工法でエアサイクルでは25年前より実施しています。 壁の中を空っぽにすることが木材にとって非常に重要なことで家を長持ちさせるポイントになります。

「あまり知られてないことなんだけどね、黒澤映画はほとんどこのあたりで撮影されているんだよ。」 古戦場の場面の撮影に必要な、富士山をひかえた広大な風景や馬の調達が容易であること等様々な理由はありますが、黒沢映画の特徴とも言える幻想的な霧のシーンを撮影するのに御殿場が好都合だった、というのです。

御殿場は実は濃霧の多発地帯。駿河湾で温められ上昇気流によって大量に運ばれた湿気が、富士山によって冷やされ結露します。霧が深い日も多く、その湿度は100%という驚異的な数字になることもあるのだとか。

「朝見ているときれいだなー、なんて思うんですけどね。この地域に引っ越してきた方は、まずはじめに皮製品や衣類をカビだらけにして駄目にしてしまうんですよ。」とおっしゃる奥さんもカビと戦った主婦のおひとりでした。

壁一面に広がる緑化

壁一面に広がる緑化

今回ご協力いただいた西側の壁

今回ご協力いただいた西側の壁
エアサイクルの大きな特徴である、うろこ型の断熱材が見える

湿気は木造住宅の大敵。木材がどれだけ水分を含んでいるか、という比率を含水率(木材の重量比)といいますが、19%以下が1つの基準となっており、15%程度が望ましいとされています。

含水率が20%を超えると木材の腐れやシロアリの被害を受けやすくなります。また、木材の含水率が高いと木の強さ(強度)も弱くなります。木材を乾燥させることがとっても大事なことなのです。

菅沼邸の含水率は、屋根裏の柱で14%、地面に近い玄関脇の柱で15.5%でいづれも非常に良好な状態で木材もきれいな状態で保たれています。床下も乾燥しており、じめじめした感じはまったくなく、木材には腐食や結露による汚れも見られず、昭和61年に造られた住宅でありながら、非常に健康的な状態でとっても築後20数年経過した住宅とは思われません。

「体感温度は湿度にもずいぶん影響されるからね。エアサイクルが湿度をさえぎってくれるから、中に入ると意外と夏は涼しく、冬は暖かく感じる、なんてお客さんにも好評だよ。」

もうひとつの御殿場の気候の特徴は、冬の寒さ。
「2月は-11℃なんていう日が時々にある。」とご主人。奥様も相槌をうちながら、おっしゃるには「この家を建てる前の家で一番困ったのは、ドアが凍り付いて開かないっていうことでしたね。それからお風呂の水道が凍りついて出ないとか。」

屋根裏の柱の含水率は14.0%

屋根裏の柱の含水率は14.0%

玄関脇の柱の含水率は15.5%

玄関脇の柱の含水率は15.5%

木材にカビひとつ見られず、乾燥している

木材にカビひとつ見られず、乾燥している

工務店の集まりで講演を行われることもあるご主人に教えていただいたのは、外気温が低ければ低いほどエアサイクルの効果がわかりやすい、ということです。 暖房のない状態で室内最低温度は7~9度に保たれます。また、壁の中を空気がめぐることで家全体があたためられ、温度ムラがなくなるので、部屋の空気があたたかいのに床が氷のように冷たい、ということがありません。 「お客様に説明する時、一番わかってもらいやすいのは、布団の数ですね。以前は2枚重ねないと寝られなかったのが、1枚で済むようになったことです。」

右写真は壁の中の空気の動きが分かるように煙を壁の中に入れた状況です。煙が上に上がっているのが分かります。
この空気の流れが建物全体を包み込み冬暖かく、夏涼しくする秘密なのです。
中間の写真は床下に敷いてある砕石で冬の暖かさ、夏の涼しさを貯めておく物です。

玉穂木材工業は、昭和23年創業。御殿場で60年あまりの間、3世代にわたって植林から建築までの木造住宅に関する一切を手がけてきました。

エアサイクル取り扱い工務店として登録をされたのは昭和60年のこと。木造住宅の工務店としての木造へのこだわりと熱意のためでしたが、お客様のさまざまな声を聞いているうちに、ご自分でもエアサイクルの住宅に住みたくて建てられたのが今の家です。

「部屋の中でパイナップルがなりました、ずっと蘭の花が咲いていて驚きましたというお話を聞くたびに。エアサイクルをお勧めして良かったと思います。」 だけど、この前息子に屋根裏の修理を任せたらきちんと袷ができてなくてしばらく家の中が寒くってね、まだまだですよ、と苦笑する菅沼氏は、今日もお客様との会話の中に様々なヒントを探りつつ、現役まっしぐらに走り続けていらっしゃいます。

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  • text / Shibata Hiromi
  • photo / Nakashima Satomi
壁の中の空気の動き

壁の中の空気の動き

台所の点検口から床下をのぞく

台所の点検口から床下をのぞく

菅沼様