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探訪!20年後の「壁の中」 濃霧地帯でも乾燥を保つ

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ご自宅のリビングと繋がる事務所を訪れると、一面に木材を張り巡らした天井を飛ぶ、和凧職人さんにプレゼントされたという大きな美しい飛行機の模型。思わず見とれていると、頬を気持ちのよい一陣のそよ風が吹きぬけていく感じがしました。

「エアサイクルのさわやかさを感じてもらおうと思って、エアコンをつけないでお待ちしていたんですよ。」とおっしゃるのは、社長の寺山実氏です。

寺山邸の大きな特徴は、エアサイクルを体感するために訪れたお客様に壁の中と室内の温度差を目で見て分かるように、温度計が壁に埋め込まれていること。

エアサイクルの特徴は、夏涼しく、冬暖かいこと。すなわち、動く空気層が夏は床下に蓄えられた冷たい空気を、冬は逆に床下に蓄えられた暖かい空気を循環させて、室内を心地よい温度に保ちます。

新潟県は豪雪地帯で、夏涼しい・冬寒いというイメージがありますが、新潟市は海が近い(寺山邸からは海まで約1km)ので、近年10数年は冬に雪が降ったことがなく、夏は東京顔負けに暑いのです。その日の気温は午前中で30度を超えていたので、小屋裏は約33度という気温をマークしているものの、床下はエアサイクルによって見事に24.8度という温度を保っています。

寺山邸外観
寺山邸事務所側

「こうして夜の間に床下に溜まった冷たい空気層が、太陽によって温められた場所にぐるりと半日かけて移動していくというわけです。」

ご主人はエアコンの風が大の苦手。お客様のためにやむをえずエアコンを入れていらっしゃいますが、クーラー機能しかありません。冬はエアコンでは温まらない足元を床暖房でカバーすれば、あとはエアサイクルが床暖房の暖かさを室内の空気に伝え、一定温度に保ってくれるからです。

「パジャマ一枚の素足で歩き回っていてびっくりされたことがあります。」

新潟市が夏暑いのにはもうひとつ理由があります。夏場の湿度は平均80%を超えるという、御殿場と同様に非常に高い湿度です。

「普通のお宅では、梅雨時なんて除湿機を置かないと洗濯物が乾かないんです。」と奥様。「コートを壁にかけておくだけでカビだらけになってしまったとか、おうちにお邪魔させていただいたら、カビの匂いでむせ返ってしまった、というのは当たり前。」

いくら除湿機に頼ったとしても、除湿機の置いてある場所と置いていない場所では、部屋の湿度に差が出ます。部屋の中は大丈夫でも、納戸の片隅や天井の片隅が黒ずんだり、壁紙に釘のあとが浮き出てくるそうです。

「内部結露しているんですね。ひどいお宅になると、リフォームで壁紙を剥がしたときに、床から140㎝から150cmの高さまでカビで真っ黒になっていることもあります。ちょうどお子様の背の高さ、湿疹や咳等のアレルギー症状に影響しないわけがない。」

冬はエアコンでは温まらない足元を床暖房でカバー
屋根裏
一定温度に保ってくれる

今のお宅は、昭和63年に建てられたもので、築後ちょうど20年になります。寺山氏は木造住宅が大好きで、会社でも伝統的な本格和風建築を売りのひとつにしていらっしゃるだけあってご自宅のリビングの壁面も見事な板張りでありながら、どちらも一点の黒ずみもなく、築後20年経ってもリフォームして張り替える必要を感じさせません。

今回、見せていただいた屋根裏と床下でも内部結露を見つけることはできませんでした。

けれど、寺山氏が悔しがっているのは、新潟市ではコスト重視で除湿機を置くだけで問題ないと考えているご家庭が依然多いという現実です。

「お客様がもっと宣伝してくださるといいのに、と思うことはありますが、やはりそれはまだまだ我が家の仕事ということなんでしょうね。」

いつの間にか、話題は東京の住宅事情に中心が移り、寺山氏は時間を忘れて熱心に質問を続けておられました。 昭和63年。地元新潟の住宅雑誌で先進のエコ住宅の存在をアピールするものとして紹介をされた寺山邸。

当時は法律の規制で涙をのんで家の外壁をサイディングボードにせざるを得ませんでした。それが改正によって、外壁に木材を使うことが出来るようになった今でも、この家は当時の使命を忘れることなく、訪れる人々にその役割を果たし続けています。

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築後ちょうど20年
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