ページトップへ
  • お問い合わせは0120-13-3196
  • 03-5709-3196

地域にあった環境共生

神奈川エコハウス株式会社
[本社] 神奈川県藤沢市辻堂太平台2-11-5 TEL.0466-33-5311(代)
[展示場] 神奈川県藤沢市辻堂太平台2-11-2(本社隣り)
URL http://www.k-ecohouse.co.jp/
一覧に戻る

使い慣れたものを使いたい

使い慣れた時計が壊れたとき、あなたはどうするだろう。

「例えば、10万円の時計があるとします。切れたバンドを交換したり、部品を交換したりしていると、すぐに5万円を超えてしまいます。新しい時計を買った方が早いのに。(笑) それでも、修理して長持ちさせて、使い慣れたものを長く使おうとする。それは家も同じです。 こういった価値観は金銭的にも精神的にも豊かであるからこそですが、これからの時代、そういう価値観の人は増えてくると思いますよ。」

下平勇氏が代表取締役である神奈川エコハウス㈱は、神奈川県藤沢市辻堂太平台が本社であるため、湘南・横浜エリアという、住宅地として憧れのエリアを中心に営業活動を展開している。同社はリフォーム部門を併設しているが、そこからの収益が全体の10%から20%を占めるというのだから、お客様の住まいに対する意識は高い。

昔の木造住宅は環境共生のお手本

同社が「木造住宅」という方向へ向かうと決めたのは、1980年代の始め、オイルショック冷めやらぬ時代である。

「当時住宅メーカーは、将来的な市場の閉塞感を懸念して様々な差別化を図っていたのですが、その方向性のひとつとして『環境共生』があったのです。ただ、何が『環境共生』であるかといえば、実に様々な意見がありました。単純に屋根に太陽光パネルを取り付けただけで、『環境共生』だと。 でも、我々はそんな薄っぺらなものではないだろう、と。

日本の木造住宅建築における職能は世界一だと思うんです。
まず、外国には柱や梁を主体とした構造の建物を建てる国は少ない。よしんば建てることがあったとしても、日本には地震が多いし、湿度が高いですからね。その環境下でその構造の建物をある程度の強度を持たせて建てるのは、余程の知恵と手先の器用さが必要です。 たとえば、夏の日照を遮るために軒の深い建物を作る、高い湿度を逃がすために開口部を広くとったり、引き戸を多用して開け閉めで熱を調整できるようにする、とかね。これは立派に『環境共生』の技術ではありませんか?」

私達が忘れている昔の知恵と、昔のいいものを現代に復活させる。それも森林国ならではの資源である「木」を利用して。 それが、同社の家づくりの原点である。

空気が流れるから木が長持ちする

しかし、同時にある問題が取り沙汰されてくるようになる。

「オイルショックの影響で、冬の暖房経費の削減、石油の消費量を減らしたい、という要求から、家の中に沢山の断熱材を入れるようになりました。この断熱材のみに頼った工法ですと、カビや腐朽菌が発生しやすくなり、家の中の木材が腐ってしまうんです。

この解決策として、 『壁の中の木材を空気に触れさせる』という発想をお持ちのところがいくつかありました。断熱材にのみ頼ったやり方ではなく断熱性を確保し、太陽熱や地熱の力を利用して空気を循環させる。しかも、『流れる空気』というのがいい。カビや菌を繁殖させないためには何よりも乾燥していることが重要ですからね。 木材が長持ちすること。
すなわちそれは、家が長持ちする、ということです。」

そして、先代の社長は数社あるうちの一社と提携するが、 1990年代、下平社長はエアサイクルとのフランチャイズ契約へと移行する。

その理由とは。
「フランチャイズにおいて、ある工法を採用するということは、特許問題などが絡んでくるので、どうしても『勝手にやられては困る。』ということがあります。 ですが、日本は南北に長い国です。それぞれ地域によって気候がまったく異なる。そこで画一的にやられて、果たして真の『環境共生』といえるでしょうか? ところが、エアサイクルさんはこの問題に関して実に寛容でいらっしゃった。この考え方と技術力の水準の高さが、私達の設計と施工の技術と相性が合うんじゃないかな、と考えたのです。」

フランチャイズ仲間の方法に学ぶ

神奈川エコハウス株式会社はプロスタッフ制という独自のシステムを採用している。リーダーにひとりの一級建築士を置いたチームが、顧客の打ち合わせから、設計、施工、現場監理までの全ての流れを請け負うのである。つまり、分業化していない。

「実はこの制度の発想の源は、エアサイクルに参画されていらっしゃる多くの工務店さんのやり方なんです。

一般的に顧客トラブルで一番多いのは実は、『コミュニケーショントラブル』。お客様の意向を反映し、モノをつくる、という仕事である以上、これは宿命ですね。一生に一度か二度、しかも初めて住宅を作るといった方と、こちらは年間何棟も作るプロですから、ギャップは大きいです。 このトラブルを防ぐためには、最初お客様と打ち合わせをしている人間が現場に入っても打ち合わせをし続ける、ということがとても大事。また、お客様のイメージが違うという場合に、多くの人間が間に関わることによってタイムロスが出て、変更がきかなくなってしまう、ということが起こることも避けられる。

ところが工務店さんでは、社長とか棟梁とか言われる方が、ごく当たり前のようにそのようなやり方で、お客様との良好な関係を築いていらっしゃる。 それが、とてもうらやましかったんです。
しかも、木質パネルなどの木質住宅とは違って、伝統的な柱と梁の『木造住宅』の工法には、高い技術力が必要ですから、エアサイクルのフランチャイズにおける交流の中でその手法を組織として倣わせていただくことは、本当にありがたいことでした。」

独創的な、面白みのある外観

独創的な、面白みのある外観。

ギャラリースペースとして作られた空間

ギャラリースペースとして作られた空間。2階まで吹き抜ける大空間は、イマジネーションの翼を解き放つ。

ふんだんに使われている天然木材の香り

ふんだんに使われている天然木材の香り。和室まで繋がる広々としたリビングに、くつろぎと安らぎを与えている。

上階からギャラリーを見下ろす

上階からギャラリーを見下ろす。採光通風のために大きく窓を取るだけでなく、メンテナンスしやすいようにキャットウオークがしつらえられている。

本格的な和室

本格的な和室。天井の木の質感にほっとする。ここから眺める湘南の街並みが美しい。

下平社長

言葉だけでは熱を伝えるのにもどかしいのか、思わず手振り身振りが混じる下平社長。

ふるさとの木でつくる自然派健康住宅

下平社長の著作「ふるさとの木でつくる自然派健康住宅」を抽選でさしあげております。ご希望の方は、こちらよりお申込みください。

現場のつくりやすさを考えた技術開発

エアサイクルに参画して以降、同社がまざまざと実感することがある。

「もともとフクビ化学工業株式会社さんと伊藤忠建材株式会社さんの合弁会社でいらっしゃいますから、部材に関して非常に研究熱心でいらっしゃる。特に最近思うことは、施工面でやりやすくなってきている、ということです。 エアサイクルの技術そのものがない方が、実際の現場はやりやすい。 特殊な部材をいくつも使うから、その分大変です。
でも、エアサイクルさんの製品は現場のことが良く考えられています。類似の工法と比べて現場での施工がやりやすいということは、私達の設計の自由度が確保しやすいということなんですよ。

それに、私達の会社はリフォームの面でも、外壁の交換といったようなことでも、建物にダメージを与えずにできるように考えているのですが、そういう面でもエアサイクルの工法は適していたりするのです。」

「木造住宅」ひとすじの歴史。
それは「そこに長く住まっていくということはどういうことであるか。」ということに取り組んでゆく歴史でもある。 それと正面から向き合ってきた下平社長が次に目指すのは、『さらなるシェイプアップ』。

「私達には、自分達はマイナスな事はやっていないという意識がありますから、方向性はいい線をいっていると思うんですね。でも、完璧じゃない。だから、もっと自分達が納得できるような仕事がしたいです。例えば、もう少しいい間取りを考えるとか、いいデザインにするとか、いいものをもっと安くとか。
デザインだけの人は現場を知らないから、コストダウンができません。また、現場だけの人はお客様の要望や希望を整理できないからデザインが出来ません。 私達はその両方の力をもとうと心がけてきました。 だから、もう少しいい意味でのシェイプアップをしていくことで、より高いところでお客様の満足にお応えできると思っています。」

下平社長のひとすじな眼差しは、最後までゆるぎない。

  • 一覧に戻る
  • 次へ
  • text / Shibata Hiromi
  • photo / Nakashima Satomi