Air With(エアウイズ)のメリット ~温度差が少ない~

2021.10.29 fri

-全館輻射暖房Air With(エアウイズ)は温度差が少ない

今回のブログでは、建物で発生する温度差について触れていきたいと思います。

建物といっても様々な温度差が発生します。部屋の中なのか、部屋によってなのか。いずれの場合でも、体にとって温度差による変化はあまりよくない状態です。

建物で起きる温度差 ①部屋の中の温度差

まず、1つ目の温度差は、部屋の中で起きる温度差です。これは、部屋の上下で温度が違うことで起きる温度差です。暖かい空気は上昇する性質があり、部屋の中では天井に向かって温度が高く、足元ではひんやりとする場合があります。ルームエアコンなどは通常部屋の上部に取付けるため、冬の場合には足元が寒いといった経験を持たれた方は多いかと思います。このような状況は冷え性の方にとってとてもつらい状況です。

その点においてAirWithでは、暖房の熱源が床下にあり、下から上へと家全体を暖めるため足元もポカポカで部屋の中の温度差はとても少なくなります。

建物で起きる温度差 ②部屋と部屋の温度差

2つ目の温度差は、部屋ごとで起きる温度差です。これは、暖房を運転している部屋とそうでない部屋で温度差が生じる状態です。部屋ごとに暖房をつける方法を局所暖房と言いますが、この方法の建物では当然暖房がない洗面所、トイレ、廊下の温度が低い状態になります。

この温度差は、ヒートショックを起こす可能性があり、断熱性能が低い建物では温度差が大きくなることからさらにリスクが高くなります。

高齢者は特にヒートショックに注意

ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所へ、寒い場所から暖かい場所へ移動するなど急激な温度変化により血圧が大きく上下し、その結果、心筋梗塞、脳梗塞、めまいや失神などを引き起こすショック症状のことを言います。特に冬は温度差が大きくなることからそのリスクは夏よりも高くなります。ヒートショックは65歳以上の高齢者に多い傾向があります。例えば、暖かい部屋から移動して寒い脱衣所で着替え、その後熱い湯船に入るといった状況で引き起こす可能性があります。

消費者庁の調査※では、令和元年の高齢者の家及び居住施設の浴槽における溺水による死亡者数は4,900人とされ、交通事故死よりも多い件数となっています。この件数は、必ずしも全てがヒートショックとは言えないかもしれませんが、事故の多くは1月をピークに11月から4月に多発していることから、冬の寒さによる影響が少なくともあるのではないでしょうか。

※出展:消費者庁NewsRelease令和2年11月19日冬期に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください (caa.go.jp)

Air With(エアウイズ)は部屋間の温度差が少ない

AirWithではどうなのでしょうか。AirWithは全館輻射暖房であるため、家全体を温める暖房方式になります。床下の放熱器より放熱された暖かい空気はエアサイクル層を通ることで家全体を暖めることが可能になります。

Air Withのイメージ
断熱性能の低い家での局所暖房のイメージ

また、特徴的なのが、オリジナル部材のコラムベースです。

コラムベースは円柱の束状基礎で基礎の内部の立ち上がりに使用します。この束状の基礎のおかげで、基礎の中が仕切られず空気が自由に行き来します。その結果、床下内の温度差を少なくし、家全体の温度ムラも解消されるのです。ちなみに一般的な住宅の基礎では内部の立上りで仕切られている部分が多く、この場合にはコラベースに比べて床下の空気の行き来はしにくくなります。

エアサイクルのコラムベース基礎
 
一般的な住宅の基礎

実測 AirWith(エアウイズ)の測定データ

ここでAirWithを導入した住宅の温度データを紹介します。下のグラフをご覧ください。室内の温度は21℃以上となり、部屋間の温度差は2℃程度と少ない状況です。脱衣室もとても暖かい状態で、冬場の入浴も安心です。

測定日:2020年1月2日~1月5日

運転条件:温水温度45℃(床下放熱器5台)

断熱グレード:HEAT20 G1グレード

建築地:岩手県奥州市

延べ面積:105.83㎡(32.01坪)

いかがでしたでしょうか。エアサイクル工法にAirWithを組み合わせることで、家全体を暖め、温度差の少ない快適な住まいを実現します。また、これからの時代は高断熱仕様に対する世間の意識も高まってくることから、全館暖房を考える方も多くなってくると思います。長い目で見たときに温度差が少ない、体にとって優しい家が望ましいのではないかと考えます。

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